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逆流性食道炎の手術について

 
逆流性食道炎の患者さんは近年明らかに増加しています。しかし良性疾患であるため基本的にはお薬の治療によって様子を見られている方が大半です。このため手術を実際にうける患者さんの数は全国でも多くはありません。逆流性食道炎の症状が重く、薬剤治療も効果が薄い場合にもっとも確実な治療方法として手術が適用されています。


日本の名医50人にも選ばれた医師の逆流性食道炎改善法


【逆食改善プログラム】逆流性食道炎、十二指腸潰瘍、慢性・急性胃炎逆流性食道炎は一生治らず、薬でしか改善できない病気と思われがちですが、慢性化した逆流性食道炎の症状でさえ、薬に頼らなくても自宅で健康的に根本改善する方法があります。いろいろ逆流性食道炎の情報を集めましたが、これが一番でした。詳細はこちらから


手術の適応


プロトンポンプ阻害薬が効果的であるため、いきなり手術ということはありません。しかし長期にわたり内服を続けていくことが必要であるため、若い患者さんは手術をした方が良いかもしれません。

また短食道や食道狭窄といった合併症を併発すると手術の難易度が非常に高まります。このような合併症を併発する以前に手術を行うべきと考えます。

【積極的な手術適応】
■逆流により呼吸器症状を認める(肺炎,気管支炎,喉頭炎,咳嗽など)
■プロトンポンプ阻害薬で治らない
■若い人(概ね40歳以下)
■短食道や狭窄などの合併症を併発した人

【相対的な手術適応】
■プロトンポンプ阻害薬をやめると再発する
■食道炎の程度や有無に関わらず服薬の中止により症状が強い
■薬の飲み忘れが多い
■バレット食道を合併した人


逆流性食道炎の手術法


食道裂孔ヘルニアをもっている患者さんではまず緩んで大きく広がった裂孔を縫い縮めます。つぎに胸の中にあがった胃をお腹の中に戻します。そして胃で食道を巻きつけます。この「巻き付け」により新たな逆流防止弁が作成されます。手術には、腹腔鏡手術や内視鏡手術がありますが、手術実績の多い医師に相談したほうがよいでしょう。

【腹腔鏡手術】
胸や腹に穴を開けて内視鏡を挿入して行うため全身麻酔が必要です。食道を胃で全周性に巻き付ける方法でNissen手術(ニッセン法)と呼び、手術時間は2.5〜3時間で入院期間は約1週間程度です。

【内視鏡手術】
食道の後ろを中心に約2/3周巻き付ける方法でToupet手術(トゥーペ法)と呼びますが、手術時間は1〜1.5時間で2泊3日程度の入院が必要です。しかし、現在この手術件数は少なく、また実施している病院も少数です。


術後の合併症としては、つかえ感やお腹の張りなどが多少あり、術後の再発率は約10%未満です。
 

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